top of page
Moeto
Yasuda

安田 萌音
Yasuda Moeto
人間が築く秩序と、人為を超えた自然の作用とがせめぎ合う境界線、その「あわい」に立ち現れる現象を探求しています。
絵画やインスタレーションは、この関係性を描き出すための試みです。土や水といった根源的な素材を用い、支持体の上でそれらが乾燥し、ひび割れ、流れ、染みとなっていく過程そのものを描画行為として捉えています。それは、現象が起こるための土壌を慎重に耕しながらも、最終的に現れる形はコントロールできない「偶然性という他者」に委ねるという、矛盾をはらんだ実践です。
そうして生まれた作品は、単なるイメージではなく、時間の経過そのものが物質化した「記録」であり、「地層」となります。微細なひび割れの一本一本、水の流れた微かな痕跡は自然の筆跡にほかなりません。
目指すのは、答えを示すことではありません。鑑賞者がその静かな記録の前に立ち、人間と自然、作為と偶然、そして時間といったテーマについて思索を巡らせるための「場」や「装置」を創造することです。それこそが、芸術における一貫した探求の道筋であると考えています。
略歴
1992 神奈川県出身
2015 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻 卒業
2017 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻 修了
2017-2022 多摩美術大学 環境デザイン学科研究室 副手・助手
個展
2016 「安田萌音 個展」 ギャルリー東京ユマニテbis(東京)
2017 「安田萌音 個展 行為の記録 -大地-」 ギャルリー東京ユマニテbis(東京)
2019 「安田萌音 個展 “vestiges”」 ギャルリー東京ユマニテbis(東京)
2022 「安田萌音 MoetoYASUDA [平面]」 楽空間祇をん小西(京都)
グループ展
2013 「ポンガイズム」 デザインフェスタギャラリー(東京)
2013 「くゆらす展」 KAYA gallery(神奈川)
2013 「未来の収穫祭'13」 丸亀生涯学習センター(香川)
2014 「ポンガイズム2」 デザインフェスタギャラリー(東京)
2015 「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館(東京)
2015 「色さざれ-多摩美術大学日本画専攻卒業有志展-」 銀座洋協ホール(東京)
2015 「ポンガイズム3」 銀座第七ビルギャラリー(東京)
2016 「1440 -2016年多摩美術大学大学院日本画研究領域2年生展-」 佐藤美術館(東京)
2017 「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館(東京)
2017 「Hotサンダルプロジェクト展 in 東京」 銀座洋協ホール(東京)
2018 「根源へPartⅡ-1育ちゆくもの」 ギャルリ・プス(東京)
2019 「鯨虎じょう・安田萌音展」 艸居 SOKYO GALLERY(京都)
2019 「多摩美術大学 助手展 -交差する視点-」 Fei Art Museum(神奈川)
2019 「大地と人と街 西村卓 安田萌音2人展」 ギャラリイK(東京)
2019 「Poly- ‘19多摩美術大学助手展」 多摩美術大学アートテークギャラリー(東京)
2020 「TAMABI Trial Exhibition ANYHOW,」 多摩美術大学 アートテークギャラリー(東京)
2021 「本のない表紙展」 ギャラリイK(東京)
2021 「多摩美術大学 助手展 2021」 多摩美術大学 アートテークギャラリー(東京)
2022 「安田萌音 × 角谷郁恵『偶然を築く』」 KATSUYA SUSUKI GALLERY(東京)
2023 「セントリペタル part 2」 ギャラリイK(東京)
2024 「記憶のかたち」 malou(熊本)
2024 「KAMIYAMA ART カドリエンナーレ2024~4年に一度の展覧会~」 上野の森美術館(東京)
2025 「BIG NATURE」 トキ・アートスペース(東京)
2025 「都美セレクション グループ展 2025『感性が自然に擬態する』」 東京都美術館(東京)
受賞・入選
2014 「トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」 豊橋市美術館(愛知) 入選
2015 一般財団法人 神山財団 第2期 芸術支援プログラム 奨学生
2017 「神山財団芸術支援プログラム第3回卒業成果展」 銀座アートホール(東京) 奨励賞
bottom of page
